2015年2月18日水曜日

バッファロー製HDDレコーダー「DVR-W1」のリモコン不良のお話

あけましておめでとうございます。2月ですが、今年最初の記事です。


タイトルの通りなんですが、バッファロー製のHDDレコーダーDVR-W1のリモコンの利きが悪くなったので自分で修理をしました、という記録です。

うちにはテレビというものを置いていないんですが、その代わりにこのハードディスクレコーダーをテレビ代わりに使ってるんですね。モニタはパソコン用のものをHDMI接続して使ってます。
このレコーダーを買ってから2年は経ってると思うんですが、ある頃からなんだかリモコンの反応が悪くなってきたんですね。電池かなと思って交換してみても特に効果がなく、リモコンを叩くとたまに反応が良くなったりして昭和のテレビかって感じだったんですけど、この間遂に分解して修理することにしたんですね。
あ、もちろん真似するときは自己責任で。

ボクは電子機器の具合が悪くなったらすぐ分解して修理しちゃう癖があるんですけど、実はこのリモコンに関しては調子が悪くなり始めてもしばらくは放ってました。というのも、分解の仕方がわからなかったんですね。だいたいの機器って裏のフタを剥がしたらツメが見えるようになってたり、ゴム足剥がせばネジが出てきたりっていうお決まりのパターンがあるんですけど、このリモコンについてはガードが堅くて先延ばしにしてたんですね。
しかし、リモコンの反応もだんだん悪くなって流石に気合い入れて直すかサポートに電話するかってレベルになってきたので、壊れるの覚悟で分解することにしました。筐体全体に力を入れてたわませるとどの辺にツメがあるかっていう見当がつくことが多いんですけど、このリモコンについてはネジ止めしてるのかなっていうぐらいの堅さ。手順を間違うと不必要に壊してしまう可能性があるんですけど、いろいろ触ってみたところツメだけではめ込んでるような雰囲気を感じたので、結局力業で分解することにしました。


分解すると、次のような構成になっていました。


左から電池と電池フタ、上側筐体、表面ゴム、基板、下側筐体

ちなみに、ツメは長辺に5つ、短辺に2つずつの14つでがっちりはめ込んでました。しかもそれぞれが硬い。再分解のためにちょっとヤスリで削っておきました・・・。

そして、肝心の接触部分なんですが


十字キーと決定ボタンは普通のモメンタリ型タクティルスイッチを基板に載せたもの。問題はそれ以外。ゴムを押し当てると基板上で通電して接触判定となるよくあるタイプなんですが、基板を触ってみて原因が一発でわかりました。




上の写真でゴム側、基板側ともにちょっと湿ってる?ようなテカりがあるのがわかりますかね。主にテカってるのはゴム部と基板が常に接触し続けてる部分なんですが、ボタンの接触部にも微量ながらこのテカりがありました。
このテカり何?って話なんですが、自分も詳しくはないですが、要は長い間使ってないシャーペンのグリップ部分の表面がドロドロになるあれです。あれが基板―ゴム間で絶縁してしまってるというのが直接の原因のようです。
だからちょっと強めに押したりすると通電するわけなんですね。

というわけで、このネチャネチャしたやつを全部拭いてやります。しばらくしたらまた再発するでしょうが、原因が掴めればこっちのもんです。何度でも分解してやります。
結論を先に言うと、これで問題は解決しました。買った頃のような初々しい反応をしてくれます。


リモコンでこういった問題が起こるというのはなかなか聞いたことがないんですが、大手メーカーでは当然のように回避されている問題なのかもしれません。バッファローはリモコンを使う製品ってあまり出しませんし、経年で徐々に発生しやすくなる問題なので予見できなかったのかもしれません。まいいや、直ったし。



あとは蛇足です。


基板はなんか安っぽいです。でも、今回の問題の原因は主にゴム側でした。





最初はLEDのハンダ付け不良とか過電流での発光量低下があるのかなって思ってたんですが、そんなことはなかったですね。



これらの基板の写真は全部拭いた後です。



分解した当初はコンデンサが壊れたり、基板上の短絡とかも疑ったんですけどね・・・。







まあ、本体に電源ボタンすら設置してないのにリモコンが利かなくなるって致命的な欠陥なんで、バッファローさんには無償交換対象にしてもらってもいいレベルだと思うんですけどね。
特にボクなんてテレビ代わりで毎日使ってますから電源ボタンとかの使用頻度の高いボタンから死んでいくっていう悲しい症状なんでね。せめて今後出すリモコンでは改善しておいて欲しいですね。

あとリモコンとは関係ないですが、本体側の受光部の受光角が狭いの何とかならないですかね。前面の半透明カバーの奥に受光部があるんですけど、上下左右の視野角が狭くて真っ直ぐリモコン向けないといけないんですよね。
他に、外付けと内蔵のHDD間でデータのやりとりするときなんですけど、大量に移動させると普通に数時間かかったりするじゃないですか。終了したら自動でレコーダの電源を切るっていう機能をつけておいてほしいんですよね。とか、録画の合間を縫ってデータ移動の予約ができるとかいうのでもいいんですけどね。
まあいろいろ不満はありますけど、なんだかんだ便利なのでしばらく使うと思います。



追記(2016.10.30)

幸か不幸か、今でもこの記事を見てくれる方がいらっしゃるようで、きっと何人かは試してみていただいたと思うんですけど、自分のリモコンではもうこの方法でも対処しきれなくなったので追加の記事を書いておきます。

反応が悪くなるたびにフタを開けて拭いて(磨いて?)修理していたんですが、ボタンによってはとうとうどうにも反応しなくなってしまいました。原因はわかりませんが、ゴムが変質したか表面が擦り切れたかだと思います。見た目にはわかりません。
そこでこちらのサイトさんで紹介している方法を試しました。

skimemo - BUFFALOのHDDレコーダーリモコン修理

きっとこちらにたどり着いている方も多いかと思いますが。
こちらの記事で紹介されているのはゴム側の接触部にアルミ箔を貼って代替する方法です。これでやれば変質などは基本的にないはずで、剥がれさえしなければずっと使えます。ので、今はこちらの方法をおすすめしておきます。
ちなみに、私は接着剤ではなくテープのりを使いました。作業するときにミスってもやり直せる気がしたので。
反応が悪くなったボタンだけに貼ればいいかと思ってたんですけど、いざ貼ってみるとスパスパ反応するもので、今度は普通に使えてたと思っていたボタンの反応が悪く感じてきて・・・。

本体は未だに不具合もなく現役最前線なんですけど、ほんとにこのリモコンのせいで買い替えた方も多いのではないかと思うと残念ですね。