2014年9月24日水曜日

Raspberry Pi に Retro pie をインストールした話

ブログの更新が途絶えてる間にArduinoとは別でRaspberry Pi(ラズベリーパイ;ラズパイ)を最近買いました。

まあ自分にとってLinux練習用としての位置づけもあるぐらいなのでまだ全く使いこなせていないのですが、今回はOSのRetro pieを導入した話を記録がてら書きますね。



まず簡単にラズパイの説明をしておくと、ラズパイは小型PCボードで、本体を買ってきたら後は一般に配布されてるOSをSDカードに焼き込んでラズパイに差し込んで電源を接続すれば起動しますよ。みたいな機器なんですけど、買ってきたあたりからの詳細は別の記事で改めて書こうと思ってたり思ってなかったり。

Retro pie(こっちはなぜかeまでが正式名称)はラズパイ用のOSなんですけど、何がレトロかってレトロゲームをエミュレートするために作られた専用のOSです。電源を入れるとそのままエミュレーターが起動してソフトの選択画面が映ります。

ここではRetro pie導入の最初から自分の環境(snes起動のみ)が実現するまでを記録しておこうと思います。というのも、日本語で解説したサイトが数えるほどしか見当たらなかったのでいくつかの問題を解決するのに手間がかかったため、という感じです。自分自身、どっかの雑誌を見てとか解説サイトを見てラズパイでsnes起動させようと思ったわけではなく、スペック的にエミュレーターが動きそうだから誰かやってるだろっていうレベルでの見切り発車だったもので。なので、後の人がちょっぴり簡単になるようにという目的で。
手を出そうかと迷ってる人は一通り読んでからできそうかと考えてみればいいかなと思います。

Raspberry pi (Model B+) 

※ こちらの記事はV2.3を初代ラズパイにインストールする手順を記しています
※ ラズパイ2にハードをアップデートしたり,RetroPieをアップデートしたい方は
※ http://arashimata.blogspot.jp/2015/07/raspberry-pi-2-retro-pie-26.html
※ の記事も併せてご覧ください.



●準備するもの(ハード)(ラズパイはじめての人用)
・ラズパイ本体
 ― AでもBでもB+でもよい、自分はエミュレーター専用で使うわけではないのでB+
・SDHCカード
 ― OSが3GB以上あるので最低4GB、B+はマイクロSD規格である事に注意
・ディスプレイと接続するケーブル
 ― HDMIならケーブルは普通のやつ(マイクロでない)、B+ではアナログ端子が3.5φオーディオ端子の中に収まったので更に変換ケーブルが必要
・マイクロUSBケーブル・USB充電器
 ― 電源はマイクロUSBから供給する謎仕様なので、とりあえず1A程度以上の充電器と組み合わせるのを推奨
・USBキーボード(・マウス)
 ― キーボードは必須、マウスはなくてもセットアップできると思うけどあった方が便利、自分はトラックボールつきワイヤレスキーボードを使ってます

・USBゲームパッド(推奨)
 ― キーボードでも動作するのであくまで推奨、USB端子数と相談しながらハブとか使ってください
・3.5φオーディオケーブル・スピーカー
 ― HDMIで音声出力するなら不要だけど環境によってはある方がいいかな、ぶっちゃけ音声なくても動作に支障はないんですけど

ラズパイを収めるケースはあった方がいいですけど、自分の場合香港に注文してまだ届いてないままハダカで使ってるので、これもあくまで推奨。裏面とかの短絡にご注意。



●準備するもの(ソフト)
・Retro pieのイメージ(http://blog.petrockblock.com/retropie/retropie-downloads/
 ― OSです。自分は何も考えずにV.2.3を導入したけど、V1.10の方が導入解説してる事例が多い気が・・・設定項目の仕様もちょいちょい違います
・Win32 Disk Imager(http://sourceforge.jp/projects/sfnet_win32diskimager/
 ― 上のOSをSDカードに焼き込むソフト。他のソフトでも可
・動作させたいゲームソフト
 ― 少なくともsnesの場合はzipでは動作しなかったので、解凍してsmc形式にしておきます
※ 追記 V2.4 以降はZIPファイルに対応しています

●手順
ウィンドウズ機などでSDカードにOSを焼き込む
 ↓
SDカードをラズパイに挿して起動、諸々セットアップ
 ↓
ゲームパッドの導入
 ↓
おわり


はじめての人でもだいたいわかるように、というつもりで書きますけど、正直な話、英語が読めない人とかパソコン関係に詳しくない人にはおすすめしません。PSPのツールみたいに起動したらハッキング完了みたいな事しかやったことがない人は途中で挫折するかと思います。そのつもりで。
あと導入の辺りは記憶だけで書いてるのでたまに嘘書いてるかもしれません。いろいろ自己責任で。


●OSの焼き込み
空のSDカードをカードリーダーなどでパソコンに認識させます。
Win32DiskImagerを起動し、imgファイルを選択、SDカードのドライブ記号を確認してWriteを開始します。
3GB以上あるのでしばらく待ちます。うろ覚えですけど20分ぐらいかかった気が。
完了したらSDカードをラズパイに差し込みます。

●ラズパイ起動
ラズパイには電源ボタンがなく、電源ケーブルを接続したら勝手に電源が入るので、映像出力とかキーボードとか基本的なものを繋いだ状態で給電開始してください。
電源に接続したらディスプレイにちっちゃい文字とかが流れはじめて起動します。

さて、起動すると勝手にエミュレーターのGUI画面になるんですが、迂闊にもV2.3を導入したボクは参考にさせてもらったサイトと操作が全く違う事に気づくんですね。なのでここからは合ってるかどうかよくわからないけど自分のやった方法を書いていきます。
V1.1を導入した人はTakachan日記-とりあえず動いている私のRaspberry Pi(http://takachan3.blog67.fc2.com/blog-entry-253.html)を参考にすればよいかなと。

●CONFIGURE INPUT
初回起動ではGUIを操作するためのコンフィグをラズパイに覚えさせる作業があります。これはあくまでエミュレーターのGUIで使用するためのキーを登録するためのもので、ゲーム内で使用するキーの割り当てをするものではありません。
ここのボタンの登録はミスってもやり直しが利きますけど、あんまり適当に登録しすぎると再登録するための設定に辿り着けなくなる可能性もあるので丁寧に。
HOLD A BUTTON と表示されたらゲームパッドなりキーボードなりでAボタンに相当するキーを長押しします。キーボードの場合、スーファミのボタン配置的にxキーがいいかと思います。
画面が切り替わって十字キー、Bボタン、スタートセレクト、LRを登録します。
XとYはエミュレーターのGUIでは使用しません(nes用のパッドだとXYがない可能性があるためと思われます)。

●エミュレーターの終了
このままではゲーム内でゲームパッドが使用できないので一旦エミュレーターを閉じます。
キーボードでゲームをする場合は矢印キーとaszxキーあたりで動作できますが、どのみちソフトが入っていないのでソフトを入れてからになります。
スタートボタン>QUIT>QUIT EMULATIONSTATION でエミュレーターを閉じてCUI画面になります。
ぶっちゃけF4ボタンでもいいんですけど。

●ラズビアンGUI起動
今回はRetro pieというOSを導入したんですが、ベースとなっているのはラズパイ用として広く使われているRaspbian(ラズビアン)というOSのようです。RaspbianはDebianというLinuxをベースにしているものだそうです。なので、Debianで使えるコマンドがだいたい使えそうだと思っておけばいいかと。
CUI画面でstartxと入力してエンターを押します。しばらくするとGUI画面になります。
Linuxを使ったことのない人には違和感があるかもしれませんが、デスクトップ画面みたいなものが起動してマウスが使えるようになります。
これからやる作業はもしかするとCUI上でも完結できるのかもしれないですけど、今回はGUIで。
ラズビアンを普通にインストールした時とは違ってデスクトップ上に何のアイコンも置かれてないので、宗教的な理由のある方以外はファイルマネージャとLXTerminalのショートカットをデスクトップ上に作ることをおすすめしておきます。
LXTerminalではGUI環境でコマンド入力ができるので、ファイルを検索しながらファイルマネージャーでブラウジングしたりできるので便利です。

●LXTerminalで諸設定
LXTerminalを起動します。
これまでもここからもコマンドは大文字小文字や記号など間違えるとLinuxに「わからん!」って言われて仕事してくれないので注意です。

●●パーティション拡張
まずパーティションを拡張します。4GB以上のSDカードではやりましょうという事になっています。
ほんの数本しかゲーム入れないから容量少なくてもいいやって人はやらなくてもいいですが、そうでないならやりましょう。というのも、OSをインストールしたそのままだと使用可能な領域が狭くてSDカードの容量をフル活用できないのです。とにかくやりましょう。
スーパーユーザー権限でコンフィグを起動します。
sudo raspi-config
メニューが出たらキーボードの矢印キーとエンターキーを使いながら
expand-rootfs
を実行すると領域を拡張してくれます。再起動したら有効になります。
言われるままだと半信半疑だと思うので、拡張する前と後で次のコマンドを実行してみてください。
df -h
dfはファイルシステムの使用状況を表示するコマンドで、-hは見やすくするためのオプションです。
これは少なくともラズビアンを使用する場合OSインストール後真っ先にやる作業ですので今後の参考にしてください。
再起動するとエミュレーターが自動で起動するので、F4でCUIに、startxでGUIに切り換えて再びLXTerminalを起動します。

●●ゲームパッドの設定
カレントディレクトリを変更します。
cd RetroPie-setup
スーパーユーザー権限でシェルスクリプトを起動します。
sudo ./retropie_setup.sh
ここでアンダーバーを使用しますが、デフォルトではOS側が日本語配列キーボードで入力している事になっていないので右シフトの左隣のキーを押してもアンダーバーは入力できません。
テンキーではなく数字の行で0の右隣にあるハイフンキーをシフトを押しながら押せば入力できるかと思います。環境によって違うかもしれないので探してみてください。
メニューが起動します。
これからゲームパッドのボタンを覚えさせます。
Retropieのバージョンによって数字が違うようなので鵜呑みにせず英語を読んで作業してください。
3 SETUP(only if ~
3 22 Register RetroArch controller
と選択していけばCUIみたいな雰囲気の画面が出てくるので、表示に従ってボタンを登録していきます。
ゲームパッドの準備ができたらキーバードのエンターを押してボタン登録作業の開始です。
画面に~ボタンを押してねって感じで出るので順次ボタンを押していきます。
表示が出てから4秒ぐらい経つと該当ボタンなしとしてタイムアウトして次のボタンの登録に移ります。最初はちょっと焦るんですが、一通り終わったらさっきのメニュー画面に戻るので登録し直す事が出来ます。間違って登録しても、最悪ゲームパッドが接続できてなくてもやり直せるので大丈夫です。
snes用コントローラの場合、L2ボタンとかアナログの方向入力がないので後半はタイムアウトさせ続ければ勝手に終わります。これでゲーム内でゲームパッドが使えるようになります。
コントローラが複数ある場合は一つずつ接続して一つずつ登録作業をやればいいようです(自分もよくわかってないですけど)。それと、キーボードは改めて登録できないようです。
※ 追記 ジョイスティックのボタンを登録したcfgファイルについてはコチラを併せてご覧ください.
ボタンの登録が終わった時に「ゲームパッド名.cfg」で保存したよ!ってメッセージが出るんですが、まあこのファイルが見つからんのですよ。findのコマンドで「*.cfg」を検索してもまあ見つからんのです。わかる方がいらっしゃればコメント欄にでもお願いします。
とにかく、これで登録は完了。

●ROMの用意
ハードの設定は終わりましたけど、肝心のゲームソフトがなければ何も始まりません。
今回はUSBメモリでROMのやりとりをします。
とりあえず使っていいUSBメモリをラズパイに接続します。
フォーマットしたままで何も入ってないものが面倒ごとがなくて理想ですけど、雑多なファイルがあってもとりあえずOK。USBメモリじゃなくてもマルチカードリーダーに接続したカメラ用のSDカードでもOKでした。何でもいい。とりあえずメモリ。
ラズパイに接続するとromsというフォルダが勝手に作成されます。romsの中にはエミュレート動作ができるハードの名前がつけられたブランクのフォルダがたくさん入っています。最初の接続はこれが目的なので、ちょっと経ったら取り外し、他のパソコンからこのメモリの該当するハードのフォルダにROMをコピーします。最初の方でも書きましたが、zipではなくsnesならsmc形式にしてからフォルダに入れます。
※ 追記 V2.4 以降ではZIPファイルに対応しています
ROMを入れたら再びラズパイに接続。勝手に同期して本体に挿入してるOSブート用のSDカードに入っていきます。ファイルマネージャでromsフォルダを確認すると入ってるはずです。
ちなみにこの作業、OSブート用のSDカードへ直接他のPCからカードリーダーなどでアクセスしようとしてもできません。素人なのでよくわかりませんが、できません。USBメモリを使いましょう。
これでROMの用意は終わりです。
次はエミュレーターでの作業なので、ラズパイを再起動させましょう。
LXTerminalで次のコマンドをを入力します。
sudo shutdown -r now
-rが再起動のオプション、nowが命令を実行するタイミングです。
ちなみに、シャットダウンのみで再起動をしない場合は
sudo halt
で電源を落とせます。このコマンドは何かと使うので覚えましょう。須藤晴人くん大活躍です。
電源を落とした場合、ラズパイには電源ボタンがないので電源ケーブルを抜き差しして起動させます。
Retro pieは通常のラズビアンとは異なり、X(デスクトップ環境)から直接シャットダウンするボタンがありません。ログアウトでCUIに移ってsudo haltを実行する必要があります。

●ROM起動から終了まで
いつも通り勝手にエミュレーターが起動します。
前の方で初回起動時にエミュレーター画面でのゲームパッド操作の設定をしましたが、その設定をしたゲームパッドでエミュレーターを操作します。
十字キー横でエミュレートするハードを選択、AボタンでROMのリスト表示、AボタンでROM起動です。この辺はV2.3の場合、GUIがよくできているので問題ないでしょう。画面下にどのボタンがどの動作をするかも表示されてますしね。
ROMが起動したらとりあえずゲームパッドが動作することを確認してください。
一通り確認できたら、遊ぶ前に終了のさせ方を確認します。
電源ケーブルぶっち抜きでも終了はできますが、小型PCなので全くオススメしません。
ROMの終了にはキーボードのEsc(エスケイプ)キーを押します。それだけです。
ラズパイ本体のシャットダウンにはエミュレーターのGUIから
スタートボタン>QUIT>SHUTDOWN SYSTEM>OK
で電源を落とします。シャットダウンしても本体の赤いランプは点きっぱなしですが、これは通電サインなので電源ケーブルを抜いておしまいにします。



以上が導入から動作までの大まかな説明です。

重ねて申しますが、書いてる本人がLinuxとかよくわかってないくらいなので、全てにおいて自己責任でお願いします。質問などはコメント欄に書いておけばボクがわからなくても誰かわかる人が答えてくれるかもしれません。
誤植など、特にコマンド表記の間違いは指摘して頂けるとこっそり直します。



自分の環境ではスーファミのコントローラを模した①ELECOMレトロ風USBゲームパッドと②iBUFFALOレトロ調USBゲームパッドが使用でき、両方接続した状態での2Pプレイも可能でした。
どちらもよく再現できていますが、動作する上でボタン番号の順番が違ったり、バッファロー製はスタートセレクトボタンが左に寄ってたりと細かいところで違いがありますね。
エレコム製の方がボタンがちょっと硬いかなと思いますが、格ゲーとかシビアなアクションゲームでもやらない限りそこまで気にならないかもしれません。どちらもロングセラーの数量限定モデルなので枯渇しないうちに手に入れてください。

気になっている人がいるかもしれないので一応書いておきますが、ゲーム内でのセーブは通常通り行えます。ご心配なく。

※ 追記 hotkeyについてはコチラを併せてご覧ください.
参考にしたサイトでは”ホットキー”なるものが存在すると書いてあるのですが、ゲームパッドの設定のところでcfgファイルが見つからないがためにそのホットキーを動作させられないでいます。これが使えればゲームパッドを操作するだけでゲーム画面からエミュレーター画面に脱出することができるのでキーボードの接続が不要になるのですが・・・。確かにEscを一瞬押すためだけにキーボードを接続していることを考えると・・・。
cfgファイル上でhotkeyと表記されますが、このhotkeyに割り当てられたボタンを押しながらまた更に割り当てられた別のボタンを同時に押すことでゲームのどこでもセーブ/ロード/終了ができるという機能なんですね。
本当ならcfgファイルを開いて末尾にちょこちょこっと追記すればいけるはずなんですが。
フォーラムを読み漁ればどこかで見つけられそうな気がしつつ、英語読むの疲れるしEscを押し続ける日々です。


参考にさせて頂いたサイトとか
Takachan日記-とりあえず動いている私のRaspberry Pi( http://takachan3.blog67.fc2.com/blog-entry-253.html
永遠なる串魂ブログ-[RasPi] エミュレータ(RetroPie)のゲームパッド設定(http://zabi.0am.jp/?p=2811
Retro pie フォーラム -アップデートのお知らせ(http://blog.petrockblock.com/2014/07/01/major-update-for-retropie/

Retro pie フォーラム-”hotkey”で検索(http://blog.petrockblock.com/forums/search/?bbp_search=hotkey

2014年7月15日火曜日

肝臓水解物ビタミンB15配合 新ヘパリーゼプラスを買ってみた

特段お酒が好きなわけでも、しょっちゅう飲み会があるわけでもないですけど気になって買ってしまいました。新ヘパリーゼプラス。




ある夜、ドラッグストアで買い物をしているときに見つけたのでちょっと買ってみたという感じです。

初めて見るとこのパッケージが意外に厄介で、中でどんな包装をされているのか見当がつきません。右下の目立たないイメージ図を見ても糖衣錠なのか何なのかもよくわからない代物。


盗難対策のシールがついてますけど、ぶっちゃけアマゾンで買った方が安いです。3割引ぐらいになるっぽい。

ヘパリーゼといえば、そういえばドリンクタイプのCMは見かけますけどこれも同様の効果があるのかな。くらいにしか。


外包装の厚さはこれくらい。普段医薬品を買わない勢にとってはこれだけだとなんだかよくわからないです。

開封すると


こんな感じで



束になってます。50回分100錠。


2錠ずつ切り分けられるので持ち運びには便利そう。



実はドラッグストアで最初に見かけたときは、ホントにこの内容状態がわからないのと効果の程に不安があったので一度見送り、ちょっと調べてみたんですね。

そしたらアマゾンではなるほど医薬品という訳でレビューがそもそもできないタイプの取り扱いだそう。仕方なくゼリア新薬の公式の文言を読んでみると、ん?アルコールに関する記載が全くない、と。

強いて言えば「*お付き合いや残業の機会が多く疲れを感じたときや、…」くらいで、ははあそういう医薬品なのかなという感じ。効能効果としては滋養強壮とか虚弱体質とか、なんだ栄養ドリンクと書き方変わらないじゃん?大人の事情でダイレクトな言い方できないんですかね。


同封の必ずお読みくださいのやつ。


「*赤褐色の糖衣錠です」って開封されてから言われてもなあ。

そういえば肝臓水解物って耳慣れないんだけど、一体どんなものなんだろう。と皆さん気になる訳ですね。

薬品の成分って大昔に科学で習った単語を断片的に組み合わせたような、こう少年漫画に出てくる悪役の博士が開発した最終兵器みたいな名前の化学物質な事が多いんですけど、これはわりかしわかりやすいようです。


裏。成分。


哺乳動物の新鮮な

あ、これもう何か既にやばい何かな気がする。

まあ要するに動物さんの肝臓とってきて加工して飲みやすい粒にしました。って事ですね。成分の9割を越えてます。バファリンもびっくりの肝臓っぷりです。

にしても哺乳動物・・・???って範囲広すぎやしませんかね。具体的にどちら様なんでしょう。



それはさておき、用法用量によると、対象が15歳以上なあたりから察するに、メーカーとしてはほんとに対お酒専用兵器のつもりで売っているわけではないようで、2錠を1日3回飲めって書いてあるあたりからも常用する医薬品の扱いみたいです。妊娠授乳期の栄養補給にもってあるくらいです。そういえばレバーって普通に栄養ありますもんね(今更)。

とはいえ、自分もお酒対策のつもりで買っているので、その効果の程を知るべく計画的に飲んでみました。

ある夕方から飲み会があったので、とりあえず朝に1錠、直前に2錠、帰ってから2錠、朝起きて1錠飲んでみました。その日はビールに始まり度数のわからない果実酒やらワインやらを一通り飲んだんですが、朝起きてみるとあれっていう感じで翌朝のツラい感じがあんまりなかったんですね(ステマ)。

体の疲労感事態はまあ若干残ってたんですけど、なんかいつもよりは軽い気が(プラシーボ)して、うぇーって感じも全くなかったという個人の感想。2錠で40円弱ぐらいですけど、まあそれくらいなら十分価値はあるように思いましたかね。

ただちょっとわかってなかったのは、効果が出るのは翌朝であって、飲んでる最中に酔いが回りにくいとかそういう効果は無いようです。飲み続けた後半は楽なのかもしれないですけどね。

まだあんまり使い込んでないのでよくわからないですけど、なんか効果はあるっぽいという結論ですね。もちろん個人の感想で。

そういえば、飲みながらレバー食ってれば同様の効果あるんですかね。

2014年6月14日土曜日

4月に碓氷峠を散歩してきたお話

長いブランクがあっても一度ブログ書いちゃえばなんとなく雰囲気わかるもんですね。

そういえばあのネタで書けるやってなります。書き方を思い出すってのもありますけど。まま、とりあえずもう一本記事書いちゃいますね。

今回は今春に碓氷峠のアプト軌道の廃線跡を遊歩道化したアプトの道を歩いてきたお話です。

毎年3月末か4月頭ぐらいにアルバイトの都合で群馬へ行くんですが、今年はそのついででアプトの道へ行ってきました。

本当は鉄道文化村だけ行ってだらだらしてようと思ったんですけど、時間のある火曜が丁度定休で行けなかったんですね。事前にわかってたので他を観光しようかとかいろいろ計画を立てようとしてみたんですけど、結局アプトの道に行くことにしました。めがね橋からちょっと先まで延伸してからは行ってなかったので、一度は行かなきゃと思ってたのでいいかなって。

さて、そんなこんなでアプトの道の起点に着きます。当然文化村は閉園日。


信越線で横川まで来るのも自分を含めて数人。ほぼみなさん地元の方です。

文化村が定休だって知らずに来たと思われないよう、そそくさと遊歩道へと進みます。


めがね橋までは行ったことあるんですよ。でもそこからはまだまだ整備中で先に行けなかったんです。あんまり碓氷峠マニアではないのでその先がどうなってるかとか知らなかったんですけど、なんだかどきどきわくわく。



遊歩道から見えるロクサン。運転体験用の車両なんですけど、超キレイです。



ファンに愛されてるんだなーって思います。稼ぎ頭でもありますからね。



こっちは静態保存?の車両。この写真ではわかりませんけど、実は運転席脇の窓ガラスにヒビが入ってます。経年劣化は止められませんね。


こちらは189。車内への紫外線を防ぐためでしょうか。カーテンが閉められてます。何者も抗えないまま失われていく時代にノスタルジアを感じます。


ただの暗渠のフタなんですけど、わざわざアプトのラックレールを使ってます。きっとファンサービス。誰でも触れます。

歯の塑性変形を見ると、どちら方向に勾配があったかまでわかります。



そしてここからが線路跡。新線のレールがそのまま埋没して残ってます。しばらくはアプトと新線の経路は同じだったと思います。


こんな感じで複線の片方を遊歩道にしてます。線路脇の設備は結構残ってて、本来立ち入り禁止の場所にあるものが間近で見られたりします。


架線にテンションをかけるための重りなんですけど、 仕事を終えてコンクリの塊は下端まで下りています。



滑車ですね。


踏切跡ですが、今は奥へ渡ることができません。奥に何があるんでしょう。

そして丸山変電所。なんか大事なやつに指定されてました。たぶん。



謎の立ち入り禁止チェーン。シュールさがそそります。




上下線で走る高さが違います。勾配の関係でしょうかね。よく知りませんけど。


程なくして線路は草むらへと消えます。新線跡はこれで終わり。下る線路の下をアンダーパスして右奥方向に進みます。でもその前にその電柱にくくりつけてある注意書きが。


あ、ハイ、そうすか。みたいな。



この建物は峠の湯。なんか温泉湧いてるとかなんとか。


ここで新線跡はまっすぐ走ります。しばしのお別れ。

左へはトロッコの専用線が伸びてます。すぐそこが終点ですけど。

それで、峠の湯なんですけど。


実は火事がありまして、現在休館中とのこと。深夜に火災が発生して全焼したそう。原因や犯人は未だ不明とか。



そのうち行こうかな、なんて思ってたら行けなくなっちゃいました。このときは復旧のめども立ってなかったと思いますが、再開したら時間作って行きますね。




踏切跡の写真で奥にあったおっきい橋。もうこのくらい歩きました。




なんか鳥です。


なんか猿です。



そんなこんなでめがね橋の上まで来ました(いろいろ略)。


さ、ここからです。旧熊ノ平駅まで行けるようになりました。

ちなみに、ここを右奥へ降りると、新線の橋跡に行けます。



平日であんまり人はいなかったんですけど、三脚使ってバリバリ撮ってる人がいたので、写真は帰りにって事にしますね。

最後のトンネルを抜けると旧熊ノ平駅です。


トンネルを出てすぐ左に小さなほこらがあります。

昔土砂崩れがあったそう。結構犠牲になったんだとか。


新線跡を渡ってなぜか複線の真ん中に誘導されます。





通ってきたアプト跡が左から三つ目のトンネルなんですけど、新線こんなに近くまできてたんですね。トンネルだと全然気づかなかったです。

写ってないですけどこの右にもう一つアプトのトンネルがあります。単線だったんですけど、離合のための突っ込み隧道でしたかね。へー。って感じで。





こちらは変電所跡です。ガラスとか割れてます。まあみんな中入っちゃうよね。危ないので行きませんけど。

たぶん旧熊ノ平駅のホームの上に建ってるんですけど、これに近づけないために複線の真ん中に誘導されたのかなって。



まあ、さっきトンネル内で三脚使ってた人は普通に立ち入り禁止柵を越えて旧駅ホーム上歩いてましたけど。


横川方向

軽井沢方向


こっちもなんかトンネルいっぱいです。勾配を緩和するために旧線は徹底して使ってないんでしょうか。よく知らないですけど。



しばし休憩したら帰ります。




ぼーっと歩いてると気づかないですけど、こういう地味なアーチも結構足下にあります。





めがね橋―旧熊ノ平駅間で一番印象に残るのはこの造りですね。というかこれくらいしかないですね。


この辺りはすぐ隣が斜面だったらしく、横から掘ってたりしたらしいです。

上も開いてます。煤煙が出て行ったとか行かなかったとか。


一応お外に出られます。出ないでくださいとも書かれてなかったですけど、出てもなんもないです。

外から煉瓦積みが見えますねってくらい。ちょっと危ないのと恥ずかしいのでちらっと見て戻ります。



トンネル内には照明が設置されてるんですけど、この照明が実は横川―めがね橋間とは違って。





LEDです。18*18の324個も。定格で21Wぐらいでしょうか。時間帯で区切ってますけど年中点けっぱですからね。電気代も馬鹿にならないですから。



こんな雰囲気。二カ所あります。



ちょっと飛んで、めがね橋から降りて新線の足下まで行くとこんな感じです。


上下線は結構離れてます。ここからほんとは立ち入り禁止。ほんとは。

奥の折り返し地点から登って上り線をアンダーパス、まっすぐ行けば下り線に達します。



進入禁止ですけど、線路の上まで行けます。進入禁止ですけど。



前きたときは架線にテンションがかかってた気がしたんですけど、この数年で切れたんでしょうか。


お立ち台だったんでしょうか。錆びたスチール缶からは時代を感じます。


代わってこちらは上り線。前きたときは普通に線路まで行けたと思ったんですけど、今はなんかすごいっす。入れないっす。


鬱蒼とした枯れ草が行く手を阻みます。


放置されたPC枕木っぽい何か。苔むしてます。


階段を降りながら振り返ると、こちらは架線にテンションがかかっている様子。自然劣化で線が切れてしまうのでしょうか。


ちなみにこの上り線脇へ行くための階段は結構崩れかかってました。ちょっと危ないかも。




普通にめがね橋を下からパシャリ。




近くにバス停がありますが、本数が少なくてちょっと使い物になりません。



前きたときはこの辺の道路を工事しててキレイになってます。そしてこのちょっと広いバス停もそのタイミングでできたようですね。前はこのスペースなかったです。




橋の上から新線を望む。旧線(アプト)跡から見て手前が新線下り。その奥に新線上りがあります。ちょっと被ってて見づらいですけど。




結構煉瓦がジェンガ状態(抜け落ちて)になってるんですけど大丈夫なんですかね。下にいたら落ちてきたりしません?



帰りに遊歩道のそばにある玉屋に寄りました。なんとなく一人だと近寄りがたい雰囲気があるんですけど、これもあれですね。いつか行こうと思ってるとそのうち潰れちゃうんで行きました。お腹空いてたし。


新線ができるまでは熊ノ平駅の近くにあったそうですけど、駅の廃止でこちらに移ってきたそうな。他にお客もいなかったのでおばちゃんの話をしばらく聞いてたんですけど、高速道路ができてからこのドライブインの客足も遠のいているらしいです。本気でそのうち潰れちゃいそう。

店内は結構鉄道写真とか飾ってたりして(信越線以外の写真もわりかし混ざってたけど)碓氷峠に来ましたって感じになります。内装の感じも平成九年で止まっているような気がしてしまいます。

話し相手が欲しかったのか、食後のコーヒーをご馳走になりました。機会があったらまた行きますね。



峠の湯の正面に回ってきました。こんな文が。


施設は完全に封鎖してます。


来るまで焼けたニュースのこと忘れてたので、ここのレストランで食事しようかとも思ってたんですけどね。うーん。復旧するんでしょうか。


めがね橋をモチーフにしてるんだったと思います。前のベンチではおばちゃん達がおしゃべりしてました。のどかです。



春の息吹。





新線跡を利用してトロッコが走ってます。

 
平日ですし、そうでなくとも峠の湯が休館中なのでお客さんはおらず。採算大丈夫だろうか。


推進運転です。




という信越本線碓氷峠のアプトの道を歩いた記録でした。碓氷峠に行くのはもう三度目くらいですが、たまに行くと結構いいところです。トンネルを一人で歩いてるとちょっと心細いですが、手軽に行けますし鉄道遺産として外せないスポットですね。

次行くのはいつになるやら。