2013年2月18日月曜日

合法的な金融博打のお話

春休みでございます。

長らくブログを更新しなかったのは、昨年末からぼちぼち始まってたアルバイトやら先週までのテストやらで、アホな事をひとしきり考えられる週末がなかったというのが直接の原因です。

大学がシーズンを終えて、ぼちぼち平日が暇になるので気ままにまた記事を書いていこうと思っておりますです。


さし当たって近況から。

昨年6月頃から投資に手を出し始めまして、実際本格的に取引を増やしたのは7月8月ですけども、かれこれ半年ちょっとぐらい経つわけですね。

今のところ外国為替取引専業でやっておるわけですが、最初はネット銀行付随のシステムに口座を開設したんですね。口座開設も維持も無料だし、同意するチェックをするだけで開設できますしね。とりあえず開設はしてみたものの、その時は為替に関する知識はほとんどなく、あるとすれば香港やイギリスから個人輸入をするための最低限なものでした。開設できた後は、なんとなく値動きしてるのをみて「おー」って言いながら証拠金も入金せず、しばらく放置していました。それが4月ぐらいでしたかね。

暇で暇で仕方なかった6月ぐらいになって、ネット上で為替のデモ取引ができるサービスがあるというのを知り、ゲーム感覚で始めてみたわけです。この時点では実際のFX口座を持ってる事なんてすっかり忘れてます。デモですから、もちろん損したって実害は出ないわけですが、なにしろ値動きに関する基礎的な知識から無いわけですので、買っていいのか売っていいのか、どの通貨ペアを取引していいのかもわからないわけですよ。

闇雲にいくつかポジションを持ってみて、初日はだいたい5%ぐらい資産が増えました。もちろん、わかって取引してるわけではないのでマグレです。なんやかんやと取引しながら、単語やコツを解説してるサイトなんかでちょこちょこ勉強し、為替に関する知識を増やしていきました。なんとなく相場というのが見えてきた頃、前述の口座を思い出すわけです。

都合のいい事に、昨春シーズンのバイトで得た報酬が使い道のないまま普通預金口座で眠っておりまして、とりあえず取引が出来る程度の証拠金は用意できるわけです。感覚は掴みつつあっても、まだまだわかっていないつもりだったので、とりあえずトラリピ気味に取引をして実益を出しつつ馴染もうという作戦に出ます。ただトラリピしてるのもあれなんでスワップポイントで微々たる利益を得ようと、豪ドルをメインに取引を始めました。

幸か不幸か、歴史的な円高の真っ只中であり、これ以上円高が進むと輸出系企業が非常に困るという状況であったわけで、中央銀行による為替介入なんかが行われていた時期でした。端的に言うなら、大きな流れでは円安にしか振れようがないタイミングだったわけですね。程なくしてユーロが94円台に突入したりして泣く泣く損切りしたりもしましたけど、今思えばあれくらいの損失を処理する経験も大事なんだと思います。

その後は特段大きなトレンドもなく、ちまちまと利食いしながら順調に資産を増やしていきます。

12月中旬時点で資産はおよそ150%になっていました。政権交代が確定して大きなトレンドが形成され、ボラティリティが上昇し、自信の取引も活発になります。年末年始は財政の崖問題が取り沙汰され、年越ししながらオバマ大統領の会見を待つもはっきりした答えが出ず、正月の午前4時までチャートと睨めっこしていた苦労は報われなかった、なんて事もありました。

年が明け、FX口座を他社に乗り換えようと思いつきます。銀行のおまけシステムなので、倒れるリスクは確かに小さいものの、スプレッドが大きくて少々不便だったというのが最大の理由でしたね。たまたま新しいシステムの宣伝を見かけ、キャンペーンをやってたりしたという短絡的な理由で会社を選び、口座開設。じわじわとポジションを崩しながら資金を移し、取引画面をカスタマイズしつつ取引形態に馴れ、1月末に移行を完了させました。移行期間中は資金が分散してたのであんまり実感が湧かなかったのですが、完了時点で資金が225%に増えていた事に気づきます。ざっくり半年ぐらいでの成績です。

ちなみに最初に入金して以来、資金は一切増減させていません。理由はいくつかありますが、成績として客観的に見られるようにしたいのが一番ですね。あとは財布と切り離して管理する事で損害は利益と相殺させてやりくりする意識をするとか、儲かっても浪費癖をつけないとか、そんなところですね。結局のところ、実益がいくら出ようともあくまでゲームでしかないという考えです。


さて、ここからが近況なんですが(前置き長い・・・)、ここへ来てこのタイミングで投資を始めようかと考えている人をちらほら見かけるようになってるんですね。証券会社の話によると、やはりこのトレンドを見てFX口座の開設数が急激に伸びているという事だそうです。ネット社会ではFX始めない奴はアホだとか、誰でも儲けられるタイミングだとかいう書き込みがあったりしますが、正直な話をすると、初心者が今始めるのはハッキリ遅すぎると思います。政権交代から今まで15%の円安になり、一つの目標だったリーマン前の水準94円を達成したわけで、次の目標値であり大きなレジスタンスラインであろう99円~100円への伸びしろは5%しか残ってないのです。

一方で円高方向へどれくらいの余裕があるかという話ですが、実はここまでの上昇トレンドは実需によるものというより、投機筋によって形成されてきたものだと言われています。つまり上がりきったと見られれば大量の利食いが入り、急速に下落する事だってあり得るというのです。私見では一服してしまえば90円、あるいは88円くらいのラインまで戻す可能性もあると考えます(※あんまり根拠ないですけど)。そんな相場の中で新規参入するというのは非常にリスキーな話で、古参に資金をむさぼられて良い思いをする事も無く短い投資人生を終える事にもなりかねません。証拠金取引ですから、数円の値動きで全資産が蒸発する事もあり得る話です。

FXで大負けした人の話によくあるのが、知り合いに儲かるよ~と進められて始めるというのがありますが、投資において誰でも儲かるというのはあり得ません。資産を失うリスクがあって初めて高い利益を得るチャンスが発生するわけですから。また、リスクについては口座開設時に同意させられる約款の通りであり、損失の全ては口座開設者であり約款に同意した本人が責任を負うわけです。とはいえ、勧めた人間にも一因はあるわけですから、もし俺に、FXってどうなの?なんて相談を持ちかけても、やった方が良いよ!なんて返事は期待しないでくださいね。決して後押しはしませんので。

FXに限らずですけど、天災とかリーマンみたいな特別な事態を除いて、基本的には相場を読むセンスというのが必要になると思います。ローソク足を見ながらサポートラインレジスタンスラインを先読みしたり、指標で動いた後にどれくらい流れが持続するか、あるいはどのタイミングで調整が入るか、瞬間は反応しても押し目を拾われる大きな流れだとか。初心者には見当も付かない細かな傾向がいろいろあるわけです。着実に利益を重ねるには、こうした地道で忍耐強い売買があってこそだと思います(勝手に思ってます)。

アベノミクスでもっとも力強く動いた時期はもう終わりです。これから継続的に利益を上げたいならば小技を身につけなければいけないのだと思います。あるいは、デイトレのような形ではなく配当を主な目的にして現物株を持つというのも十分ありでしょう。投資業界の大きな流れとして“リスクオン”の時期に入っています。手元に資金が余っているなら、デフレ脱却の一助に活用してみるのも良いのではないですかね・・・。






投資経験が半年しかない理系学生があんまり語るのも片腹痛い話ですが、自分から見てもあまり投資に向いていないような人は結構います。東京MXとかUstで平日の東証取引時間中に放送配信してるストックボイス・東京マーケットワイドを見て、地道に株を中心とした金融取引に関する知識を身につけてきた自分ですけど、どのくらいの時間値動きを見て、専門家の意見を聞くかっていうのは一つ重要な事と思います。終値ベースでのレポートも大事ですが、今現在の視点からこの後を読むというのは非常に難しいと改めて認識できますからね。

みたいなことを一度ブログに書いておこうと思ってました。投資ってのは儲かった人が勝ち組ですけど、相談するなら負けた人にの方が良いと思いますね。ゼロサムの世界で利益を勝ち取るのは並の事ではないです。はい。

0 件のコメント:

コメントを投稿