2013年8月3日土曜日

近所で花火やってました

近所でもないですけど。


家でのんびりしてたら、落雷でもない ドンッ ドンッという音がしたのでよもやと思ってとりあえずテレビをつけてみると、丁度テレ玉で戸田橋花火大会が中継されていた。

急いで三脚とカメラを用意し、地図で戸田橋の方向を確認すると近くの堤防へ向かいました。花火が上がる度、毎年写真を撮りに行く堤防へ。

3分ほどで撮影地に辿り着きますが、その堤防への短い坂を登りはじめると途端に違和感が。さいたま市から見て戸田は南の方角。坂は北へ向けて登る。なのに前方に花火が見える。
登りながら後ろを振り返ると、そこにも花火が。

一連の企画なのか別物なのかはわかりかねたが、なんかすごいらしいとだけは思った。

例によってではあるが、堤防の上は近所の人たちでそこそこ賑やかだった。
反射材や目立つ色の服を着るでもなく、着の身着のまま花火を見に来たような人たちばかりなので、人の間を自転車で通り抜けるには少し気を遣う。

人気の少ない場所を選んで三脚を立て、カメラを取り付けてマニュアルモードで撮影を始める。

花火は北に一つ、南に二つ上がっている。近所の人が噂するに、戸田の他、狭山、上尾、熊谷で花火が行われているとか。少なくとも見えているうちの二つは戸田と上尾である様子。



花火の撮影というのは独特の難しさがあって、勘を戻すのに少し時間がかかった。

感度を下げるのはもちろんのこと、意外と露出秒数がシビアだったりする。打ち上げ花火は点が広がっていくので、全体像が感光されるのに少々時間がかかる。打ち上げ花火の場合は経験上、3秒から5秒が適正。上向き放射状にぶわーってなる奴とかはまたそれぞれあると思います。
打ち上げ後、開く直前から開ききるまでを捉えるのが理想だが、あまり長すぎると火花がゆらゆらと落ちる像が残ってしまって全体としてのシャープさが落ちたり、次の花火やその足が被ったりする。被るのは場合によって臨場感の演出になったりするが、単発で収めたいならやはり望ましくない。

夜景の撮影っていうのはだいたい急いでカメラを取り回す事がないが、花火は特に今回はいろんな方向で打ち上がり、そうでなくても大きさの違う花火が微妙に違う位置から上がってくる。つまり三脚でがっちり固定してゆっくり調節する、というのがなかなかしにくいのである。
その最大の弊害は微調整の煩雑さではない。シャッター押下時のブレだ。安い三脚はしっかり締め付けないとよく揺れる。だからカメラに力がかからないよう、ボタンを押すと同時に反作用分の力を用意せねばならない。実際的には人差し指と親指でつまむようにカメラに力を伝える。
花火だけしか映り込まないなら初っ端の揺れはほとんど画像に反映されないのだが、街頭とかマンションの光のような不動のものがあると、カメラの揺れがモロにわかってしまう。
そしてまあ、なかなかどうして上手くいかない。


さて、そんな目で以下の写真を見て頂くと、素人撮影の初歩的な難しさが少しおわかりいただけるかと思う。
100枚以上撮った中で人様に見せても恥ずかしくない程度、あるいは色合いが綺麗だったり形が面白かったり、というものを抜粋した。

地味な話だが、暗闇に打ち上がる花火は枠の中央に持ってくるのが難しい。大きさ変わればズームも変わるし、少し風が吹けば少し寄る。いや、もうそんな話より雰囲気だけでも楽しんでいただければと思う。





















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