2010年11月5日金曜日

大阪万博記念公園へ行ってきました 後編


金曜に引き続き、月曜も曇天だった。

曇天でもなんとか良い写真を撮る方法を知っているのがきっと良いカメラマンなんだと思う。



このサイズで写真を掲載すると、ブログのスタイル上支障が生じることは承知しているので、

その辺は突っ込まなくて良い。

展望タワーから 太陽の塔、阪急エキスポパーク方向。

自然文化園は、かつての各パビリオンがあった位置に看板と石が置いてあるだけで、

完全にかつての様相とは異なっている。

ご覧の通り森であり、建造物は園の面積の五分の一も占めていないだろう。


良質な石畳を見ると、心が躍るのはロードレースファンの性か。

西口近くの西大路広場から東方向。

建物は基礎すら残らず撤去され、様々な動植物が棲んでいる。


鷺とか大好きなんですけど、近寄ったらすぐ飛んで行っちゃうんで、遠くから望遠で・・・



近寄れるのは15mぐらいが限度。


 

それでも追いかける。



鷺を追いかけすぎて、民族博物館とEXPO'70に費やす時間が少なくなる。

民族博物館に入るが、あまりにも広く濃い内容で、時間が無くなる。

最後の方に展示してある東アジアや日本は、

完全に横目に見るだけで終わらせざるを得なかった。

というのも、本来の万博公園の目的はEXPO'70パビリオンだったので、

追加料金であるにもかかわらず、無視して帰ることができなかった。


万博を知らない世代にとって、裏の顔はあまり知られていないように思える。

予習無しで乗り込んだのだが、

この写真の撮影位置の左手にある奇妙なトラス構造の置物が、

実は当時重要な建造物であったとは知る由もなく、当然撮影もしていない。
(実は画像の左上端に写り混んでいる・・・)



退館時に撮影したものだが、館内の資料から推測するに、

かつての鋼鉄館を利用しているらしい。

館内から鋼鉄館の名残である中央部を覗ける窓があるが、暗すぎて何が何だか。。。

再現だと言われても、自分にはその真偽を見極めることは出来ない。

肝心の展示内容だが、ごく一般的な展示内容量。

民族博物館の半端じゃない展示内容に比べると、安心するほど妥当な量だった。

内容も十分面白いもので、自分の期待を充分に見たし、当時の様子を垣間見ることができた。

ただ、売店をひとつとして回っていないことや、展示内容を吟味しきれなかったことなどから、

来年の2月3月にでもリベンジできればと思ってます。

晴天での撮影もしたいですしね。



今回の万博攻略を経て、大阪万博の魅力、というよりもむしろ、70年代の魅力の深さに気付いた。

高度成長期の美しさとでも言うべきか、人間的な活気に満ちた年代であった。

70年代の象徴である万博は、国家プロジェクトであるその性質上

デザイン的・文化的に選りすぐりのものが集約されていると思うので、

当時の万博の様々な資料を読んでみようと思ったが、どうやら出版物はさほど多くない様子だ。

新書としては全く書店に並んでおらず、なかなか資料を集めるのには苦労しそうだ。

暇を見つけて中古書店街へ行ってみようと思っている。

図書館で資料を探すには、やはり大阪地域でないと探し出すことは難しいだろう。

主に興味があるのは、パビリオンの設計図や、制服やロゴマークなどのデザイン。

レトロな企業のロゴには現代にない魅力を感じるし、配色も当時は独特だった。

太陽の塔にしても、当時の写真ではは鮮やかな赤であり、今のように褪せていなかった。

心理的に、景気の良いときは明るい色を好み、

景気の悪いときは暗い色を好むと言われているが、その辺にも興味がある。



まぁなんにせよ、俺は現代のデザインに多少飽きてきている。

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